健診の胸部レントゲンで
ひっかかった方へ
健康診断の胸部レントゲン検査で「要精密検査」や「異常影」の指摘を受けた患者さまは、早めに精密検査を受けることが大切です。胸部レントゲン検査は、肺癌や結核などの重要な疾患を見逃さないよう、わずかでも疑わしい影があれば精密検査を推奨する検査です。精密検査により、治療が必要な病気なのか、経過観察で十分なのかを正確に判断できます。
過去の軽い炎症による痕跡が指摘されることもありますが、重要な疾患が隠れている可能性もあるため、指摘を受けたら精密検査を受けて、正確な診断を確定することが重要です。
胸部レントゲンで指摘される「異常影」とは?
発胸部レントゲン検査で指摘される異常影とは、正常な肺の構造とは異なって見える影のことです。これらの影は、実際の病変である場合もあれば、正常な構造物が重なって異常に見えている場合もあります。
胸部レントゲン検査では、立体的な胸部の構造を平面的な画像として映すため、肺血管、気管支、肋骨、心臓、大動脈などの正常な構造が重なり合って、肺に異常な影があるかのように見えることがあります。また、撮影時の体位や呼吸の状態によっても、影の見え方が変化することがあります。
胸部レントゲン検査の異常で
見つかる病気
胸部レントゲン検査で異常が指摘された場合に発見される疾患は、軽度の炎症から重篤な悪性疾患まで幅広く存在します。早期発見により治療効果が大きく向上する疾患も多いため、精密検査による正確な診断が重要です。
肺がん
胸部レントゲン検査で注意すべき疾患の一つです。肺がんは初期には症状が乏しく、健診での発見が重要な役割を果たします。レントゲンでは結節影や腫瘤影として現れることが多く、精密検査により確定診断を行います。
肺気腫・COPD
主に喫煙が原因で起こる肺疾患で、肺の構造が破壊されて呼吸機能が低下します。レントゲン検査では肺野の透過性亢進や肺血管の減少として現れ、息切れや慢性的な咳を伴います。
良性疾患
肺の良性腫瘍、過去の炎症による瘢痕、胸膜の肥厚などの良性疾患も異常影として指摘されることがあります。これらの多くは治療の必要がなく、経過観察でよい場合もあります。
当院ではCT検査での精密検査に対応しています
健康診断の胸部レントゲンで「影がある」「異常が見られる」と指摘された場合、そのままにせず、より精密な検査で正確な評価を行うことが重要です。当院では、胸部CT検査による高精度な画像診断に対応しており、患者さまの不安や疑問に丁寧に向き合いながら診療を行っております。 CT検査は、胸部を数ミリ単位の薄い断面で撮影し、立体的な情報を得ることができる検査法です。これにより、レントゲンでは判別困難な病変の詳細な評価が可能になります。
「異常」と指摘されただけで不安を感じてしまう方も多いかと思いますが、精密検査を通じてご自身のお身体の正確な状態を把握することが、安心への第一歩です。
健診結果に不安のある方は、お早めに当院までご相談ください。
※当院ではCT撮影を院内で行っておりませんが、徒歩約2分の提携医療機関(ありずみ消化器内科様)にて撮影を実施しております。撮影後、当院にて原則1時間以内に結果をご報告できる体制を整えております。
当院のCT検査の特徴
即日検査・即日結果説明
大阪市西区の堀江にのみや内科クリニックでは、受診当日にCT検査を実施し、その日のうちに結果をお伝えし、患者さまの不安を最小限にするため、迅速かつ丁寧な対応を心がけています。
呼吸器専門医による読影
撮影されたCT画像は、呼吸器内科専門医が詳細に読影し、肺疾患の有無を正確に判断します。また、放射線科専門医によるダブルチェック体制により、見落としのリスクを最小限に抑え、信頼性の高い診断を提供しています。
低侵襲・高精度検査
精度が高いCT装置により、詳細な肺の評価が可能です。また、低線量撮影技術により放射線被曝を抑え、患者さまに安全で負担の少ない検査を提供しています。
総合的な画像診断
CT検査では肺だけでなく、心臓、肝臓、腎臓、リンパ節など胸部・腹部の他の臓器も同時に評価できます。そのため、思いがけない他の疾患の早期発見につながることもあり、包括的な健康チェックとしての役割も果たしています。