発熱外来とは?
発熱外来は、発熱症状がある患者さまを専門的に診察する外来です。当院では、発熱や風邪症状のある患者さまと他の患者さまを分離することで、院内感染の防止を図りながら安全で適切な医療を提供しています。
新型コロナウイルス感染症やインフルエンザなどの感染症が疑われる場合も、診察室や検査体制を整えて対応いたします。発熱や咳、のどの痛みなどの症状がある場合は事前にご相談のうえ、発熱外来での受診をお願いしております。
発熱時の症状と受診の目安
発熱外来の受診が必要かどうかは、症状の程度や患者さまの年齢、基礎疾患の有無によって判断されます。以下のような症状がある場合は、早めの受診をご検討ください。

- 体温が37.5℃以上の発熱が続いている場合
- 強い倦怠感や食欲不振、頭痛などの全身症状がある場合
- 咳や息苦しさ、胸の痛みなどの呼吸器症状がある場合
体温が一時的に高くなった場合でも、24時間以上続く発熱や他の症状を伴う場合は、自己判断せずに医療機関に相談することが大切です。特に、呼吸困難や意識障害、激しい胸痛がある場合は緊急対応が必要なこともありますので、速やかな受診をお願いします。
高齢の方や基礎疾患をお持ちの方は重症化するリスクがあるため、早めの受診をおすすめします。症状が軽微でも不安を感じられる場合は、お気軽にご相談ください。
発熱時に考えられる病気
発熱の原因となる疾患はさまざまです。当院では詳しい問診と検査により適切な診断と治療を行います。
病気の分類 | 主な疾患 |
---|---|
ウイルス 感染症 |
新型コロナウイルス感染症、インフルエンザ、 感冒(風邪) |
細菌感染症 | 肺炎、尿路感染症 |
その他の 感染症 |
胃腸炎、中耳炎 |
発熱の原因を特定するため、症状の経過や周囲の感染状況、渡航歴などを詳しくお聞きします。また、必要に応じて各種検査を行い正確な診断に努めます。
発熱外来で対応する検査
当院の発熱外来では、症状や臨床所見に応じて以下の検査を行います。迅速に結果が得られる検査を中心に、患者さまの負担を最小限に抑えながら正確な診断を目指します。
主な検査項目として、新型コロナウイルス抗原検査、インフルエンザ迅速検査、血液検査、尿検査、胸部レントゲン検査などがあります。検査の選択は患者さまの症状や年齢、基礎疾患を総合的に判断して決定いたします。
また、感染症以外にも、発熱の原因としては自己免疫疾患や炎症性疾患、悪性腫瘍などの非感染性疾患が隠れている場合もあります。症状の経過や他の身体症状についても詳しくお伺いし、必要に応じて専門医への紹介を行うこともあります。
発熱外来の受診の流れ
1事前のお電話での相談
発熱外来を受診される前に、必ずお電話でのご連絡をお願いします。症状の確認と受診時間の調整を行い、来院時の注意事項についてご説明いたします。
2来院時の対応
専用の入口から来院いただき、他の患者さまとの接触を避けるよう配慮いたします。受付では検温と問診票の記入をお願いし、マスクの着用を確認いたします。
3診察と検査
専用の診察室で医師による診察を行います。症状に応じて必要な検査を実施し、感染症の可能性を評価いたします。検査結果は可能な限り迅速にお伝えします。
4治療
診察と検査の結果に基づいて治療方針を決定し、患者さまに分かりやすく説明いたします。自宅療養が必要な場合は、療養期間や注意事項について詳しくご指導いたします。
発熱外来を受診する際の
注意事項
発熱外来を受診される際は、感染拡大防止のため以下の点にご協力をお願いいたします。
- 必ずマスクを着用してご来院ください。
- 処方された薬の服用や療養期間中の生活指導については、医師や看護師の指示に従っていただき、自己判断での中断は避けてください。
- 可能な限り公共交通機関の利用を避けての来院をおすすめします。
- 付き添いの方の人数は必要最小限にとどめ、待合室での長時間の滞在は避けるようお願いします。
- 症状がある間は外出を控え、ご家族や同居者への感染防止にも十分ご注意ください。
- 手洗いやアルコール消毒の徹底、換気の実施など、基本的な感染対策を継続してください。