- 少し動いただけで動悸、息切れを感じるのは病気のサイン?
- 動悸や息切れの原因と考えられる病気
- 少し動くだけで苦しい…動悸や息切れの症状チェック
- 息切れ・動悸があるときの検査方法
- 動悸・息切れに対する治療方法
- 少し動いただけで動悸・息切れがするときは何科に行けばいい?
少し動いただけで動悸、息切れを感じるのは病気のサイン?
普段の軽い動作で動悸や息切れを感じる場合、それは体からの重要なサインかもしれません。階段を上がる、歩く、家事をするといった日常的な活動で心臓がドキドキしたり、呼吸が苦しくなったりする症状は、心臓や肺、その他の臓器に何らかの異常がある可能性を示唆しています。
症状が長時間続いたり、安静時にも現れたりする場合は、循環器疾患、呼吸器疾患、内分泌疾患などの病気が隠れている可能性があります。気になる症状がある場合は、大阪市西区の堀江にのみや内科クリニックへご相談ください。
動悸や息切れの原因と考えられる病気
心疾患
心不全では、心臓のポンプ機能が低下することで全身への血液供給が不十分となり、軽い運動でも動悸や息切れを引き起こします。
不整脈
心臓の弁の機能異常により、血液の逆流や流れの阻害が起こります。これにより心臓に負担がかかり、運動時の動悸や息切れが現れます。
弁膜症
良性から悪性までさまざまな可能性のある結節状の病変を発見できます。大きさや形状、経時的変化を観察することで、悪性度の評価を行います。
呼吸器疾患
慢性閉塞性肺疾患(COPD)や喘息などにより、肺での酸素と二酸化炭素の交換が十分に行われなくなります。その結果、軽い運動でも呼吸が困難となり、心臓が代償的に働くことで動悸も生じます。
貧血
血液中の酸素運搬能力が低下することで動悸や息切れが生じ、疲労感や倦怠感を伴うことが多いです。
甲状腺機能異常
甲状腺ホルモンの過剰分泌により新陳代謝が亢進し、心拍数の増加とともに動悸や息切れが現れます。
少し動くだけで苦しい…動悸や息切れの症状チェック
軽度の運動や日常動作で現れる動悸や息切れは、体の異常を知らせる重要なサインです。症状の特徴を理解し、適切なタイミングで医療機関を受診することが大切です。
動悸・息切れの主な症状
- 階段の昇降や歩行などの軽い運動で、心臓の拍動を強く感じたり呼吸が苦しくなったりする
- 安静時にも心臓がドキドキしたり、息苦しさを感じたりすることがある
- 以前は問題なくできていた日常動作で、疲労感や息切れを強く感じるようになった
危険な症状
- 動悸や息切れとともに、胸痛や冷や汗、吐き気を伴う
- 意識がもうろうとしたり、失神しそうになったりする
- 唇や爪が青紫色になったり、激しい呼吸困難を感じたりする
息切れ・動悸があるときの検査方法
心電図検査
心臓の電気的活動を記録し、不整脈や心筋の異常を検出します。
胸部レントゲン検査
心臓の大きさや形、肺の状態を確認します。心拡大や肺うっ血、肺炎などの所見により、心不全や呼吸器疾患の診断に役立ちます。
心エコー検査
超音波を用いて心臓の構造と機能を詳しく観察します。心筋の動き、弁の機能、血液の流れを評価し、心疾患の診断と重症度の判定を行います。
血液検査
貧血の有無、甲状腺機能、心筋マーカー、炎症反応などを調べます。これにより貧血や甲状腺疾患などの診断が可能になります。
呼吸機能検査
肺活量や呼吸の効率を測定し、呼吸器疾患の有無や程度を評価します。喘息やCOPDなどの診断に重要な検査です。
動悸・息切れに対する治療方法
動悸・息切れの治療方法は、原因や程度によって異なります。心疾患による症状と考えられる場合は、薬物療法が中心となります。心不全に対しては利尿薬やACE阻害薬、不整脈には抗不整脈薬が使用されます。重篤な場合はペースメーカーや植込み型除細動器の適応となることもあります。
呼吸器疾患による症状には、気管支拡張薬や吸入ステロイド薬が有効です。貧血による症状は、原因に応じて鉄剤の投与や基礎疾患の治療を行います。
生活習慣の改善も重要な治療の一環です。禁煙、減塩、適度な運動、体重管理などにより、心肺機能の向上と症状の軽減が期待できます。
少し動いただけで動悸・息切れがするときは何科に行けばいい?
階段の上り下りや軽い運動など、少し動いただけでも動悸や息切れの症状がある場合、まずは内科または呼吸器内科、循環器内科への受診をおすすめします。動悸や息切れは、心臓や肺の機能に関わるさまざまな病気が原因となっていることがあります。内科では、血液検査や心電図、レントゲン検査などを通じて、全身の状態を総合的に判断し、必要に応じて専門的な診療科をご案内することが可能です。
心疾患が疑われる場合には、循環器内科での不整脈、心不全、狭心症などに対する精密検査が必要となることもあります。
症状が急激に現れた場合や、胸痛、意識障害を伴う場合は、緊急性が極めて高いため、すぐに救急外来を受診してください。当院では、患者さまの症状に応じて専門医療機関への紹介も行います。