TOPへ

禁煙外来

禁煙外来のご案内

禁煙外来のご案内

当院では、禁煙を希望される患者さまに対して医学的根拠に基づいた治療とサポートを提供しています。
タバコをやめたいと思っているけれどお一人では難しい、過去に禁煙に失敗した経験がある、家族や周囲から禁煙を勧められているという方は、ぜひ一度ご相談ください。
当院では保険適用による禁煙治療を行っており、患者さま一人ひとりのライフスタイルや喫煙習慣に合わせた治療プランをご提案します。専門的な指導と適切な薬物療法により、無理なく禁煙を目指します。

禁煙の効果とメリット

健康面での効果

禁煙により短期間で味覚や嗅覚の改善、咳や痰の減少が期待でき、長期的には各種がんや心疾患、脳血管疾患のリスク軽減につながります。

家族や周囲への好影響

受動喫煙から家族を守り、室内環境が改善することで家族関係や職場での人間関係にも良い影響を与えます。

経済的メリット

タバコ代や喫煙関連疾患の治療費が削減され、年間を通じて大幅な経済的負担の軽減が期待できます。

たばこを急にやめるとどうなる?

禁煙開始時に離脱症状が現れることがありますが、一時的なものであり適切な治療により軽減可能です。当院では不快な症状を最小限に抑えながら禁煙を継続できるようサポートします。

禁煙時に起きやすい症状

  • イライラ感、不安感、集中力の低下などの精神的症状
  • 頭痛、めまい、だるさ、眠気または不眠などの身体的症状
  • 強いタバコへの渇望、食欲増加、便秘などの行動面での変化

禁煙を継続する方法とコツ

深呼吸やストレッチ、ガムや飴の活用、積極的な水分摂取、軽い運動などが効果的です。禁煙の動機を明確にし、家族や友人からのサポートを得ることも重要です。

禁煙外来で使用する薬一覧

患者さまの症状やライフスタイルに応じて適切な治療法を選択し、禁煙の成功率を向上させます。

ニコチンパッチ(貼り薬)

皮膚に直接貼ることでニコチンを徐々に供給し、禁煙時に起こるイライラや集中力低下といった離脱症状を軽減します。1日1回貼るだけで、長時間持続的に効果を発揮するのが特徴です。

ニコチンガム

急な喫煙欲求時に噛むことで速やかにニコチンを供給でき、喫煙欲求を抑えます。患者さま自身で使用量をコントロールでき、柔軟な治療が可能です。

チャンピックス(内服薬)

ニコチンを含まない内服薬で、離脱症状を軽減し喫煙による満足感を減少させます。高い禁煙成功率が期待できますが、まれに副作用がみられることがあるため、定期的な診察による経過観察が必要です。

禁煙外来の治療スケジュール

1初回診察

初回診察

喫煙歴や禁煙の動機をお聞きし、ニコチン依存度のチェックを行います。そのうえで、患者さまに適した治療方法を決定し、禁煙開始日を設定します。

22回目診察(禁煙開始から2週間後)

禁煙を開始してからの2週間の禁煙状況や離脱症状、治療薬の効果について確認します。必要に応じて、喫煙欲求への対処法や、禁煙継続のための具体的なアドバイスを行います。

33回目診察(禁煙開始から4週間後)

禁煙の継続状況を確認し、生活習慣の変化や体調の改善について確認します。必要に応じて薬剤の減量を検討します。

44回目診察(禁煙開始から8週間後)

禁煙開始から2か月が経過するタイミングで、治療の中間評価を行います。禁煙の継続状況や健康状態の改善を確認しながら、今後の治療方針について一緒に考えていきます。

55回目診察(禁煙開始から12週間後)

5回目診察(禁煙開始から12週間後)

治療の最終評価を行い、治療薬の終了と今後の禁煙継続のための生活指導を行います。

禁煙外来は保険適用される?適応条件と対象者

一定の条件を満たすことで健康保険の適用を受けることができます。条件を満たさない場合でも自費での治療は可能です。

保険適用の主な条件

  • ニコチン依存症スクリーニングテストで5点以上
  • 1日の喫煙本数×喫煙年数が200以上(35歳未満は除く)
  • 禁煙治療を受けることに同意し、治療プログラムを完了する意思があること

ニコチン依存症スクリーニングテスト(TDS)

10の質問に答え、合計5点以上でニコチン依存症と診断されます。

設問内容 はい
(1点)
いいえ
(0点)
①自分が吸うつもりよりも、ずっと多くタバコを吸ってしまうことがありましたか    
②禁煙や本数を減らそうと試みて、できなかったことがありましたか    
③禁煙したり、本数を減らそうとした時に、タバコがほしくてたまらなくなることがありましたか    
④禁煙したり、本数を減らした時に、離脱症状がありましたか(イライラ・神経質・落ち着かない・集中しにくい・憂鬱・頭痛・眠気・胃のむかつき・脈が遅い・手の震え・食欲または体重増加)    
⑤上の症状を消すために、またタバコを吸い始めることがありましたか    
⑥重い病気にかかった時に、タバコはよくないと分かっているのに吸うことがありましたか    
⑦タバコのために健康問題が起きていると分かっていても、吸うことがありましたか    
⑧タバコのために精神的問題が起きていると分かっていても、吸うことがありましたか    
⑨自分はタバコに依存していると感じることがありましたか    
⑩タバコが吸えないような仕事や付き合いを避けることがありましたか    

禁煙外来の費用

保険適用の場合、治療期間全体(約3か月間、5回の診察)での自己負担額は薬剤の種類により異なります。初回診察時に詳しくご説明いたします。
自費診療の場合も事前にお見積もりをお渡しします。禁煙により節約できるタバコ代を考慮すると、治療費は十分に回収可能な投資といえます。